文化・芸術

2009年5月25日 (月)

N響アワー

日曜21時からのNHK教育チャンネルの番組。楽しみな番組。

今度の常任指揮者エド・デ・ワールトの指揮は素晴らしい。
N響の力を十分に引き出し、緊張感に満ちている。

5月17日のワグナーの「指輪」からの抜粋の「オーケストラル・
アドベンチャー」は素晴らしかった。

特に「ジークフリートの葬送行進曲」は久しぶりに堪能した。
TVでは初めて聞いた様な気がする。

この曲は私が若い頃、吹奏楽を指導していて夏のコンクールに
使って金賞をとった曲。非常に高い評価を得た。
思い出深い。もう30年も前になる。

若い頃を振り返ってその思い出に浸りたくはないがこれは格別。

初めてコンクールに出たときの曲はやはりワグナーの「エルザの
結婚行進曲」。美しい旋律と感動的な盛り上がり。良い曲だった。

ワグナーの何たるかも知らずに演奏しこっぴどく批評され1年間
名誉回復のために取り組んだ。

ワグナーの「ニーベルングの指輪」は15時間の大作。その最後の
方での英雄ジークフリートの葬送の曲。この大曲のハイライト。

「エルザ」とは対照的に陰鬱で重々しいが心に響く。
いかにもワグナーらしさが出ている。

指揮者によって同じ曲がいろいろな形で演奏されるのも面白い。

5月24日はドボルザークの「チェロ協奏曲」と「新世界」。
「チェロ協奏曲」は肉声に一番近い音を出す楽器チェロの特徴
を十分に聞かせてくれた。
「新世界は」第4楽章のみで残念だったが非常にメリハリが利い
た演奏でよく知られた曲を演奏する時の難しさを感じさせた。


何度も聞いている曲だがいつ聞いても新鮮で美しい。
第2楽章での有名な「家路」の後の切々たるメロディーの裏での
コントラバス。第4楽章の終末付近のホルンのテーマのソロ。

青春の思い出につい耽ってしまう。

音楽は良い。心が洗われる。

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