教育・しつけ

2012年3月29日 (木)

注目の海陽中等教育学校

愛知県の蒲郡にトヨタが作った中高一貫の6年制、全寮制の学校。

その1回生がこの3月卒業し、素晴らしい進学実績を上げた。

(東大13人、早稲田30人等。詳しくは「検索」を)

卒業生は101人でのこの内容は驚きの結果だ。

多くの場合、高校の有名大学への進学状況は予備校に頼っていて
3年間の実績ではなく「4年制」なのだ。1年浪人してやっと入れる。

天下の「灘高」も授業後の予備校通いで成果を上げていると聞く。

このことはほとんど知られていない。

特に都会の高等学校は現役での進学実績は非常に悪い。

1回生が卒業したのだから出来たのは6年前。
私が引退し、こちらへ来た後で細かいことは聞き伝えではある。

年間で280万円かかるということや中高一貫6年間の全寮制と言う事で
色々批判的な意見が聞かれた。

応募者も減り続けていたようだ。

寮生活や経済的な理由で続けられなかった者も少なくないらしい。

有名大学の合格者の数が学校の基準ではない、と言う意見が出そうだ。

そう思うならそれでよい。自分の子供を行かせなければよい。

並みの学力の子供に良い教育をすればそれなりの学力が付き進路に
選択肢が多くなると言う事は悪いことではない。

学力は無いよりあった方が良い。
知識は知恵の元。知識の無い所からは何も生まれない。


日本には妙な平等主義がありこういうエリート教育を認めようとしない。

「機会均等」でなければ不公平と言う事で批判する。

その結果何も生まれない。

その声に対し敢然と立ち向かったこの学校の姿勢に拍手したい。

私が現役だったらこういう学校で教えたいと切に思う。

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2011年7月 9日 (土)

面白い授業

学校の授業はつまらないと言う人がいる。塾の方が面白いと。

それは当たり前の事だ。

学校は出来る子から出来ない子まで30~40人を相手にする。
真ん中当たりをターゲットすると上には退屈で下は分からない。

そこを教師は色々工夫しているのだが全員に満足でき、面白い
授業を1年を通して毎日やる事は至難の技だ。

TVで面白おかしく授業らしいのをやっているがあれは「たま」だから
出来る事で毎日はできない。

難しい事を教える塾の先生の方がレベルが高いと子供達は思って
しまう。そういう先生もいるだろうが概して教師は苦労している。

私が現役の頃、突然休んだ先生の代行でその代わりに授業に
行く事は良くあった。

そのクラスとは面識が無く、生徒も折角遊べるのに変な先生が
やってきて監視をする、と歓迎されない。

1時間だけならかなりみんなの興味を引く授業は出来る。
そういうネタは幾らでもあって代行で行くのが楽しみでもあった。

難しい高校の数学が分かった時は嬉しいもの。
そこのコツをチラッと見せる。

「どうだ、面白いだろう」「ああそうだったのか」
一番教師側も満足感を感じる時だ。

進度に関係なくそういうことが出来る貴重な時間なのだ。

しかし1年間となるとそうは行かない。

教材をこなさなければいけないし進度も遅くなれない。

進学校なら3年間分を3年の1学期までにはやらねばならない。
(後の時間は「演習」と言って入試問題を解く事になる)

3年生になれば理系と文系が分かれそれ相応の心構えが生徒
もあるので、そういう学校では苦労は減るが違う苦労はある。

通称「電話帳」と言われるその年の大学の入試問題集が旺文社
あたりから毎年発売される。

似たような問題も多いのだが有名大学では毎年毛色を変えてくる。
その本を1冊、1学期中に解いておく事がノルマだった。

全国の入試問題を解くと言うのは幾ら専門とは言え楽ではない。
東大の問題は何年か後に地方の大学で出ることが多い。

結構きついが生徒が質問に来た時に「これは○年の○大の問題
だね」と一言言うと、ぐ~んと生徒の株が上がる。(得意の絶頂)

これで「つかみはOK」で信頼度は高まり、あの先生は分かりやすい、
と言う評判が立てば後は楽なのだ。

教師で一番いけないのが授業でのミス。
数学では計算間違いや方針のミス。

しかしこれは避けられず良くある事だ。特に「演習」の授業ではある。
ちゃんと予習をしていけばよいのだがそうも行かない時もある。

幾ら教師とは言え入試問題をすらすら解けるものではない。
「Qさま」の宇治原さんではないが困った振りして解くのも技の内だが
本当に分からない時もある。その凌ぎ方も技のうちなのだ。

久し振りに昔に戻って「思い出」を書いてしまった。
でも結局は「自慢話」なんだね。嫌だね~。

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2008年7月15日 (火)

学習塾の功罪

この辺はやたらと学習塾がある。約1km毎ぐらいに1軒はある。
こんなにあると言うことはあまり学校が面倒をみていなと言うことだ。

秀英や佐鳴の大手も幾つかあるがさすがに河合や駿河台までは無い。

今朝も夏休み目当てのチラシが5枚も入っていた。

有名なZ会の本部は沼津市の近くの長泉町。
私の若い頃は河合塾はまだマイナーで駿河台とこのZ会が主流だった。

塾へ行くのは小学校の高学年から中学生が主。

塾の方が学校より勉強が面白いと言うのは当然。
勉強するつもりで来ているしレベルも揃えられる。

学校はそうはいかない。理解の遅い子、早い子。
ちゃんと家庭学習が身についている子とほったらかしの子。
これがごっちゃになった中で授業をしなければならない。

どうしても中の下が対象になり頭のいい子は退屈してしまう。
分からない子はそれでも分からない。
子供は難しいことを教える塾の先生の方が偉いと思ってしまう。

塾は試験前に試験に出そうなところを重点的に教えるから
学校の試験ではいい点が取れ、評価は高くなる。

これが高校へ来て重大な障害になる。
高校1,2年で塾に行くより部活動が中心になる。

中学校まで塾で勉強させられていて自分で勉強する習慣の
ついていない子は自分で大切な所を押さえられない。
何をどう勉強したらいいかわからない。

高校で差が付くのはここだ。
塾で自分で学習のポイントをつかま無くてもよいようにしこまれてきている。

世のお母さん。
子供を塾に行かせるのは止めなさい。
自分で勉強する習慣を付けなさい。
毎日の宿題をちゃんとする事。日記をつけること。この2つで十分。

どうしても塾へ行かせたいならそろばん塾か書道の塾へ行かせなさい。
字のきれいさは人柄を表すし、計算に自信がつくと勉強全体がよくなる。

効果てきめんです。

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2008年6月 8日 (日)

子育て

今は子供も社会人となり夫婦2人の生活になった。
親思いの性格のよい(?)子供に育った、と思っている。

ウチの教育方針は、「会話と遊び」。

食事中はテレビを消す。自然に会話が弾む。
学校であったことや友達との関係。欲しいもの。理解が進む。
誕生日プレゼントで困ったことは無い。

今でも子供がウチに来て食事をする時はテレビを消す。
うるさくて会話の邪魔になる、と今でも言ってくれる。

毎週日曜日の夜は「トランプ大会」。
ババ抜きから始め勝った人が次の種目を指定できる。
息子は得意の「神経衰弱」。娘は「殺し屋七並べ」。

早く10回勝った人が優勝で賞状が貰える(勿論手製)。
賞状を10枚集めると好きなものを買ってあげる。
二人を上手に競わせて勝たせるのに苦労した。

もう一つの遊びは「じゃんけんイチゴ」。
10数個のイチゴの1つを3~4個に切ってお皿に山盛りにする。
じゃんけんをして最初に勝った人が3切れ。2番目が2切れ。3番目が1切れ。
1人食べれない。これは盛り上がる。

じゃんけんなのでわざと負けることがしにくいので子供が食べれないと困る。
親が勝ってしまった時は小さいのを選んで食べ大きいのを残した。

今は懐かしく思い出される。

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