女の子の死
近所の女の子が死んだ。
この子は脳性麻痺らしい子で毎朝お母さんが抱いて車に積んで
何処かへ出かけていた。
推察するに実家へ預けて勤めに出ていたようだ。
この家は小学生の女の子との3人暮らしで父親はいない。
立派な2階建てのうちに住んでいるが「家庭」の匂いが全くしない家だった。
土日も車はなく子供が遊ぶ風景もなかった。
母親はこの子の介護で毎日時間を取られているようだった。
ある朝救急車が来て運ばれ間もなく葬儀屋が来た。
余りにも速い展開に驚いた。
こういうことになるとはだれも思っていなかっただろう。
最近家には車いす用のスロープを造ったばかりなのに。
母親は今後どうなるのだろう。
生活のすべてがこの子の介護に費やされていたのにそれが無くなった。
時間がぱっくりと明いてしまう。
つっかい棒が無くなり自分の時間がたくさん取れる。
他人事ながら心配なのです。
余分なお世話か。
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