« 明月院 | トップページ | 帰宅困難者対策 »

2014年6月17日 (火)

奇跡が

人であふれる北鎌倉の駅前で困惑していたのです。
どうしよう。
電車の復旧を待つか4km歩くかの決断を迫られました。

その時20m位バス停の手前で1台のタクシーが停まり2人が降りたのです。
それを見つけた私と奥さんがタクシーへ走ります。
その時すでに2人の女性がタクシーのドアに手をかけて乗り込もうとして
いました。
奥さんが「相乗りをお願いします。どこまで行かれますか!」
「大船まで行きます。いいですよ。どうぞ」
「お願いします!!」
と乗り込む。

この時はまさに無我夢中でしたね。
ここで困っている何十人のことを考える余裕はありませんでした。
「よかった!!。これでウチへ帰れる。」

乗った時一人のおじさんが血相を変えてこちらへ走って来ました。
そこまでは分かっているのですがタクシーは走り出したのでその後の彼の
ことは分かりません。
呆然と見つめる多くの人を残して無事その輪から脱出できたのです。
他の人を思いやる余裕は全くなく自分さえ良ければ良いと言う気持ちでした。

そこからも渋滞でのろのろ。
歩いている赤いリュックの高校生に何度も追い抜かれましたが歩かなくても
良いと言う安心感で満たされていました。
何とか大船に着きそこからは順調に帰れました。

あんな所にタクシーが停まりそれに乗ることができたことは奇跡です。
余程運があったとしか思えません。

横須賀線は5時過ぎに復旧したとのことですがあの人達はどうしたでしょう。
満員の電車で苦労したのでしょうか。
自分だけ良い思いをして罪悪感が少しありますが誰でもこうしたでしょう。
それにしてもこんなことがあるのだなあ、と思うのです。
今迄の長い人生でこんな経験は初めてです。
得したのですがみんなに悪いような複雑な気分です。
でも助かったなあ。

|

« 明月院 | トップページ | 帰宅困難者対策 »

日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 明月院 | トップページ | 帰宅困難者対策 »