アパートの建築

去年の暮れから近くにアパートが建築中。
元は畑で、おじさんが一人で細々と野菜を作っていた。
２００坪位のかなり広い土地だが作るだけで収穫するところを見たことがない。
あんなに沢山作ってどうするのだろうと見ていたが多くは枯れさせていた。
作ることが楽しみだったのだろう。家庭農園にはこういう人が多い。

それがアパートに変わる。例の玄関が２つ並んだやつだ。
ウチの窓から建築現場が良く見えるのでその経過が面白かった。

ああいう建築は地鎮祭なんかやらないようだ。
多くの人が「わ～っ」と来て「が～っ」と組み立てる。
次々に資材が手際良く搬入される。
見事にシステム化されている。
しかし内装はそうはいかないようだ。
外側が出来てからの時間が長い。

家を建てるときは良い大工さんに出会えるかどうかだと思う。
最後の仕上げは大工さんの人間性と技術による。

この工事で気が付いたことは働いている人に若い人がいないことだ。
どの作業も５０代以上と思える人ばかりで２０代の人は一人もいない。

ＴＶ番組で私の好きな「和風総本家」という番組がある。
日本の職人を紹介する番組だがここにも若い人はいない。
若い人はＩＴやサービス業に流れてこういう所には来ない。
あと１０年も経ったら色々な産業で人手がなく困ることになる。
その頃は私はいないだろうから影響はないのだが、これでいいのだろうかと
思うのです。