兄の葬儀
瀬戸の葬儀場で滞りなく行われた。
兄らしく葬儀等の手配はきちんとされていた。
ウチの宗派は「チンドンジャラン」の曹洞宗。
「なむからたんのとらや~や・・・」で始まる。
お通夜の際にお坊さんのお話があった。
本尊はお釈迦様で死ぬとお釈迦様の元で暮らす。
その時の名前が「戒名」だそうだ。
(この歳になって初めて知ったのだ。それほど無信心)
それにしてもその戒名代が50万円とはねえ。(禅宗は高いそうだ)
こんなものは自分にはいらないと思った。
どうせ天国には行けなかろう。
そこでの「生活」の心得を教えるのが葬儀の前半で後半は告別の儀式
だそうだ。
いつも思うのだがあのお経の内容がさっぱり分からない。
幼少の頃お寺に「疎開」していたのでお経は少しは読めるがその内容は
全く知らない。調べればよいだろうがそんな興味はない。
もう少し参列者に分かる内容のことでやれないものだろうか。
きっと有難い文句を並べているのだろうがみんなが理解できなければ
何にもならない。修業した者にしか分からないのではありがたみがない。
以前仏式の結婚式に出たことがあるがこの時はお坊さんが仏様や先祖に
報告すると言う内容で大変わかり易く好感が持てた。
神式のも祝詞は比較的分かりやすいが権威を付けるためかやたらと厳か
にしたがる。この点キリスト教は分かりやすい。
キリスト教の葬儀へは出たことがないので知らない。
天理教の葬儀は独特の雰囲気がある。
浄土宗はあっさりしている。
兄が最後に勤めた学校(校長だったが)の当時の教頭(兄の後の校長)が
来られていて挨拶をしたら急に涙が出てきて困った。なぜだろう。
一番兄に近い存在だったからだろうか。
瀬戸の斎場はやたらと豪華だった。
高級ホテルのロビーの様なたたずまいで窯へ入れる前の「お別れ」や「収骨」
も個室で落ち着いてできる。これは良い。
名古屋の斎場は窯の前で線香をあげるがここは個室だった。
これで赤字で今年から値上げしたと喫茶の従業員が言っていた。
今都会の斎場は混雑していて何日も待たされるらしい。
1日のドライアイスの代金が2万円でどうもならん、と知人は嘆いていた。
また自宅で死ぬと警察が来て検死が必要になるという。
それもすぐやってくれるわけではなく順番があって何日も待たされることが
あるらしい。
兄の場合は亡くなったのは自宅だが医者を呼んで確認して貰ったから
こういう事態にはならなかったと言う。色々死ぬのも難しい。
死んだ後に文句を言われてもねえ。
これでは気楽には死ねません。(田舎で死にましょう)
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