急な来客
昼前、電話が鳴った。
最近は奥さんへの電話が多いので基本的に私は電話に出ない。
「ちょっとお待ちください」と受話器を渡された。
「同窓会のカワカミですが近くに来たのでお邪魔してもいいですか」
私の新任の学校は名古屋市内の定時制高校で何年か前に志願者が
減って閉校になった。
同窓会だけはその後も続いていて毎年案内状が来る。
私はこういう会は好きじゃないので一度も出たことはない。
「恩師」と奉られ次々にお酌に来る旧生徒が「私の名前、分かる?」と
されるのが堪らなく嫌なのだ。分かりっこないだろう。名札を付けろ。
今更老いさらばえた姿を晒すのも嫌だ。
新任の頃は格好良かったのにあれから50年。
とてもみんなの前にのこのこと出られない。
カワカミさんは私と面識がない。
私が転勤した後に入った「生徒」だ。
わざわざこちらへ来て寄ってくれるのは大歓迎。
まだ行きたい所がある、というので駐車場で20分ほど立ち話。
先生の数はどんどん減っていく一方なのでぜひ来てほしい。
会報の原稿もお願いしたい、等、同窓会の運営も大変なようだ。
「東海防災・減災力UPプロジェクト」なるものに参加をしているそうだ。
公明党の活動の一環らしい。
彼も60歳を越えて尚こういう活動を積極的にやっているようで頼もしい。
50年前のことを思い出させてくれたひと時なのでした。
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