面白い授業
学校の授業はつまらないと言う人がいる。塾の方が面白いと。
それは当たり前の事だ。
学校は出来る子から出来ない子まで30~40人を相手にする。
真ん中当たりをターゲットすると上には退屈で下は分からない。
そこを教師は色々工夫しているのだが全員に満足でき、面白い
授業を1年を通して毎日やる事は至難の技だ。
TVで面白おかしく授業らしいのをやっているがあれは「たま」だから
出来る事で毎日はできない。
難しい事を教える塾の先生の方がレベルが高いと子供達は思って
しまう。そういう先生もいるだろうが概して教師は苦労している。
私が現役の頃、突然休んだ先生の代行でその代わりに授業に
行く事は良くあった。
そのクラスとは面識が無く、生徒も折角遊べるのに変な先生が
やってきて監視をする、と歓迎されない。
1時間だけならかなりみんなの興味を引く授業は出来る。
そういうネタは幾らでもあって代行で行くのが楽しみでもあった。
難しい高校の数学が分かった時は嬉しいもの。
そこのコツをチラッと見せる。
「どうだ、面白いだろう」「ああそうだったのか」
一番教師側も満足感を感じる時だ。
進度に関係なくそういうことが出来る貴重な時間なのだ。
しかし1年間となるとそうは行かない。
教材をこなさなければいけないし進度も遅くなれない。
進学校なら3年間分を3年の1学期までにはやらねばならない。
(後の時間は「演習」と言って入試問題を解く事になる)
3年生になれば理系と文系が分かれそれ相応の心構えが生徒
もあるので、そういう学校では苦労は減るが違う苦労はある。
通称「電話帳」と言われるその年の大学の入試問題集が旺文社
あたりから毎年発売される。
似たような問題も多いのだが有名大学では毎年毛色を変えてくる。
その本を1冊、1学期中に解いておく事がノルマだった。
全国の入試問題を解くと言うのは幾ら専門とは言え楽ではない。
東大の問題は何年か後に地方の大学で出ることが多い。
結構きついが生徒が質問に来た時に「これは○年の○大の問題
だね」と一言言うと、ぐ~んと生徒の株が上がる。(得意の絶頂)
これで「つかみはOK」で信頼度は高まり、あの先生は分かりやすい、
と言う評判が立てば後は楽なのだ。
教師で一番いけないのが授業でのミス。
数学では計算間違いや方針のミス。
しかしこれは避けられず良くある事だ。特に「演習」の授業ではある。
ちゃんと予習をしていけばよいのだがそうも行かない時もある。
幾ら教師とは言え入試問題をすらすら解けるものではない。
「Qさま」の宇治原さんではないが困った振りして解くのも技の内だが
本当に分からない時もある。その凌ぎ方も技のうちなのだ。
久し振りに昔に戻って「思い出」を書いてしまった。
でも結局は「自慢話」なんだね。嫌だね~。
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