小学校の同窓会

小学校卒業以来初めて、５８年ぶりにクラス会の案内が来た。

定年後こっちへ来たので住所が分からず開催間際になっての連絡
だった。

それにしても良く住所が分かったなあ。

小学校時代から付き合いのある人は居ない。
どうやって住所を知ったのか知る由はないが良く調べた物だ。

それだけでも出てあげる理由になる筈だがあいにく私はこういう
種類の集まりは好きじゃない。

丁重に「欠席」の返事を出した。

自分の持ったクラスの同窓会も出ないことにしている。

出てもどうしてよいのか分からない。どう振舞ったらよいか分からない。
こういう会に価値を見出さない。

基本的に「お酒の席」と言うものが嫌いな事も大きな原因になっている。

「恩師」として上座に座らされ、スピーチをし懐かしがる。
昔を懐かしがってどうなる。それを支えにするなんて考えた事もない。

「俺、誰だか分かる」（分かる訳がない！）。

４０，５０代の「元気溌剌！」なら兎も角、７０才にもなろうと言う姿を
見せてどうなる。

「先生、若いねえ」とお世辞を言われて嬉しいか。

本当に先生として尊敬され愛されているならこっちへ来るだろう。
こっちからのこのこ出て行って要求する物ではない。

以前の部下だった人が「会いたい」と言うので東京の出張の序でに
新幹線富士駅で会った事がある。
改札の中の待合室で「駅弁」を食べながら小１時間話しをした。

こんな会い方は洒落ている。

もっと時間が取れる人とは富士山周りをドライブしながら「焼きそば」
を食べた事もある。

そんなにあることではないがこれで十分楽しい。

こっちへ来て年賀状の付き合いも極力減らし必要最小限にしてきた。
年賀状をくれれば返事を出す。

過去にすがるような生き方をしたくない。