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2010年10月21日 (木)

ドラマ・フリーター家を買う

普段ドラマは見ない。

大体はご都合主義で先が読めてしまって面白くない。
またはあり得ない設定で現実感が無い。

先日、「ゲゲゲの女房」を松下さんの魅力と「昔」の女性の美しさに
ひかれてドラマを見たのが全く久し振りの事だった。

19日に何気なくチャンネルを合わせてちょっと見ていたら面白い。
ベストセラーのドラマ化だそうだが本も読んでいない。

主役の二宮が好演。
今人気絶頂の「嵐」のメンバーとか。最近SMAPも影が薄い。

若気の至りでタンカを切って会社を辞めたことはいいが再就職
できずフリーターに陥る。
一端そうなると中々その世界から抜け出せない。

香理奈の台詞が浮いている。

家族が崩壊してゆく。

結婚した姉が仲の悪い姑に子供を預けて駆けつけることは絶対
ない。連れて行く、と奥さんの説。
これは男性の作家だからこういう事になると。もっとも、もっとも。

父親役の竹中直人は今の父親が言いたくても言えないせりふを
次々に繰り出す。あの台詞は団塊の世代の一代前の父親。
団塊の世代以降は「お友達父親」で全く親として機能していない。

本人の人生は本人が決めれば良い、と親の責任を回避している。

内容の良し悪しは別としてあれだけ子供を面と向かって叱れる親
はいるだろうか。

その責任を転嫁されそれに耐えられず追い込まれる母親。
これも今は居ない。
「お父さんが普段言わないからこうなった」と怒鳴る方だろう。

この辺までは筋書き通りで読めていたがこの先が楽しみ。

タイトルで「家を買う」とあるのでハッピーエンドを予告している
ようなのだがその過程をどうもって行くかを見てみよう。

これを見ていて「三島の猿騒動」を思った。どこか似ている。

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