読書

幸か不幸か「読書」を趣味だと言う人でその生き方に賛同できたり
尊敬できる人にあったことが無い。

趣味が読書と言えば知的な感じはするし無難ではある。
しかしそういう人はどこか屈折している。私も６７年生きているので
数多くの人と出会ってきているが何度と無くそういう面を見てきた。
物事をシニカルに捉えがちだったり、とにかく「素直」でないのだ。
「知的」が故のことかもしれないがどうも好きになれない。

久し振りに週刊新潮を買った。本を買うのは例の GALLOP 以来。
オリンピックの裏話が結構面白い。時間潰しには丁度いい。

ゴルフの週刊誌も含めかっては良く買っていたが最近は奥さんが
買い物をしている時に立ち読みする程度。

かってはゴルフダイジェストとかパーゴルフ、ワッグル、アルバとかを
買って一生懸命勉強したがもう目新しいことが無くなって買わなくなった。

ゴルフのHow to 物はメートル単位の冊数の本を読んだがこれは読書の
中には入らないだろう。

「学科」は十分だが「実地」は今一というタイプ。
ゴルフについては理論は完璧。その通りにできないだけのこと。

今は活字に触れるのは新聞とメルマガだけ。本に触れることは殆ど無い。

そう言えば病院で順番を待っている時に「論理パズル１０１」と言うのを
やっている。（デル・マガジンズ社編、ブルーバックス）。これは面白い。

普通の脳トレの本ではない。
「推理の楽しさ、ひらめきの快感」と言う副題が着いている推理本。
幾つかの条件から答えを引き出す問題が見開きで１問ずつ。計１０１問。
アメリカの著者で人の名前がカタカナで判り難いのが難。
この次の本を探しているが脳トレの馬鹿みたいな本ばかりで見つからない。

私は高校２年の時から本を読むことを止めた。
正確に言うとそこから何らかの知識を得るもの以外の本は読まない。

学校での会話がどれも本に書いてある事の受け売りで自分の考えでない
という事に気づき、自分もそうかもしれない。自分で考え自分の意見を持つ
べきだと考えた。その後は読書らしいことはしていない。
今になって思えばボキャブラリーが貧弱なのはこのせいだろう。

元々虚構の世界は好きではない。映画のCGが嫌いなのもそのせいか。
だから小説は読まない。普段出来ない世界を体験できると言うがありえ
ない状況でのご都合主義の話には着いてゆけない。
有名な推理小説はそれまでに殆ど読んでいた。

今暇でいくらでも本を読む時間はあるがそれに時間をかける価値があるか
と思うとぼ～っとしている方が楽しい。

今ふっと思ったが本を読むことが「読書」かな。