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2008年6月20日 (金)

お酒

私はお酒が呑めない。と言うかそういう場所も味も好きじゃない。
今は薬の関係でアルコールは禁止されているので尚更だ。

昔は宴会でしか十分お酒を飲む機会が無く、酔って荒れる人が必ず居た。
「酔っていて覚えが無い」とか「酒の場の事」とかでどんなことも許された。
警官と教員は日頃の鬱積が溜まっているのでたちが悪いと言われた。
まずこれがお酒が嫌いなった第1原因。

第2にスナックなどへ始めて連れて行ってもらった時「柿の種」や「ポッキー」を
ちょっとお皿に盛っただけで何百円も取られた事。
ビール1本が市販価格の倍以上の値段であった事に驚いた。
18歳で父を亡くし苦労して大学を出た身にとって「何たることよ」と驚いた。
要は貧乏でけちと言うか質素が身についていたのだろう。

きれいでもないお姉ちゃんにあからさまなお世辞を言われて嬉しいか。
それで嬉しい人が多いからあの商売は成立している。
下手な歌を聴かされて楽しいか。付き合いとは言え我慢できない。

第3は体質的に飲むと気持ちが悪くなり吐くことが多かった。
何度も経験して強くなると言うがそれまでして強くなる必要は無い。
付き合いが悪いと言われても嫌なものはいやで気持ち悪くなる
より良い。
立場上2次会に付き合わねばならぬこともあったが如何に切り上げるか、
ばかり考えていた。

第4に宴会では上司が前一列に陣取る。そこに「お酌」しに並ぶ。
この屈辱感がたまらなく嫌だった。こんなことで自分が評価されてたまるか。
実力で地位を取ってやる、と思っていたが世の中はそう甘くはなかった。
やはりそう言う屈辱に耐える努力をした人が勝つ様になっている。

静かなバーでジャズを聴きながらバーボンを傾ける。
「飲みに行こう」と女の子を誘う。
宴会で皆と楽しく盛り上がる。

こう言う楽しみ方が出来なかったのが人生最大の心残りだ。

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