定年退職
我々公務員は3月31日が人事の切れ目で年度途中で60歳になった人でもこの日まで勤める。
一般の会社では誕生日が区切りになるようでドラマやCMで花束を貰って・・のシーンがあるが、教員の場合はそんなセレモニーも無くさばさばと消えて行くのみ。さすがに校長の場合は事務方が花束を用意するが。
私が辞めた7年前の3月31日、20年近く前の教え子から花が届いた。
その子とは年賀状だけの付き合いで卒業後会った事も無い。
その子から・・・。
声を上げて泣いた。今迄でこれほど感激したことは無い。
無性に泣けて泣けてたまらなかった。
私はお世話になった人が定年で辞められる時必ず電話をし感謝の意を表すことにしてきた。その後も苦労を共にした仲間が定年になると電話をする。
「ありがとうございました。ご苦労様でした」と。
38年近く一途にこの道で苦労してきて一つの区切りを迎える。
感慨があってしかるべきだろう。
自己満足かもしれないし余計なお世話かもしれないけど、その区切りに一役立てればと思うし、そうしないと気が済まない。それだけのこと。
今迄何度と無く花束を貰ったがこれ程心に響いたものは無い。
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コメント
素晴らしいお話です。
子供は先生のことはいつまでも覚えているものですよ。
半世紀以上も前なのに(笑)、わたしも小学校1年時の担任の先生から覚えています。
それから、成人して懐かしく思うのは厳しかった先生のほうです。
我が子、孫と日米の先生を見てきましたが、良い先生をみると聖職はいまだに存在すると感じます。
投稿: メリー | 2008年4月 2日 (水) 18時04分
有難うございます。
私の宝物です。
投稿: mr.む. | 2008年4月 2日 (水) 18時33分