映画(2)
小学生の頃、夏の夜、学校の校庭で映画会があった。バックネットに白い布を張りスクリーンとした。家族揃ってうちわとゴザを持って行って嵐寛十郎の『鞍馬天狗』が白馬にまたがり颯爽と助けに来るのに拍手した。勧善懲悪、正義は必ず勝つ、と単純だった。
(何でこんなことを思い出すのだろう。)
ベトナム戦争が映画を変えた。
反戦、告発物が増え「人間の条件」とか「灰とダイヤモンド」とかを見終わった後に「何でこんなに辛くならなきゃいけないのだろう」と思った。
映画は娯楽と考え映画を見てまで深刻になりたくないと思うようになった。
その後はコメディー中心。
「ホームアローン」の第1作は傑作。(後は駄作)
お約束通りのどたばたは無条件で笑えて気が晴れる。
笑うことはとても大事なこと。
この頃こういう無条件に笑えるものがない。
ハリーポッターなんぞ見る気もしない。
せめてはサスペンス。ところが最近のサスペンスは必ず悪役風黒人が出てきて決して犯人ではなく善意の協力者だった、と言う役回り。これはアメリカの人種差別感の裏返しで、観客動員を意識しているとしか思えない。
デンゼル・ワシントンは決して犯人ではない。
筋が読めてしまって推理小説ファンとしては面白くない。
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